2012.02.27 Monday
ネイタルの講座
連続して少々歴史の流れから書きます。
9世紀に活躍した占星家、アブ・アリ・カヤット(770-835年)のネイタルの本を訳したジェームス・H・ホールデンは序文の中で、非常に興味のある事柄を多く書いています。それを読んでいて、もっと勉強したいという気になりました。
彼は、アブ・アリは、マシャ・ア・ラー(740-815年)の弟子であったと書いていて、本の中にはマシャ・ア・ラーはシドンのドロセウス(1世紀の占星術師)が書き表した五書「ペンタテゥーク」に精通していたともあります。
マシャ・ア・ラーの本はかなりのものが翻訳されており、アラブの占星術が大きく残っていく基礎になります。ドロセウスの「ペンタテューク」にはインド占星術を思わせるようなチャートが出ていて、マニリウスの「アストロノミカ」のように叙情詩的に書かれています。しかし、マニリウスと違って、明らかにチャートの判断をするプロセスを書いています。
そうやって西洋占星術の歴史を探っていくと、テクニックもさることながら、外してはいけない重要な芯のようなものが浮かび上がって来て(これぞ真髄というものも明確には言えないのですが)、そこから遠く離れ過ぎては西洋占星術で無くなると改めて感じました。そして、そろそろ古典的なネイタルの判断方法を出しても良い時期になってきたのではないかと思うようにもなりました。
占星術の真髄めいたものを、ホラリー占星術だけで訴えるには、今日の日本では説得不可能なのです。決してモダンな占星術を学んでこられた方々にも不満を感じさせないものもあるはずだと長い間模索してきました。完全とは言えないまでも、沿わすことのできる事柄がたくさんあります。例えば、惑星の意味などは全く遜色なくそのまま使えます。馴染みのの無い、ディグニティーやデビリティーといった用語には慣れて頂くしかありませんが、惑星の意味の上に足すことができます。やはり、何より、チャートを読む手順をなどは、これまであまり語られてこなかった事柄です。
何が面白いのかと問われると、やはり手順です。
語ってしまうと、目から鱗が落ちるほど簡単です。
チャートが目の前にあるとします。
あなたは、どこに目を置いて判断を始めますか?
